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大門剛明「雪冤」読了




私の利用する図書館ではテーマによっておススメ図書を展示しているコーナーがあり、このテーマというのは時には「働く」であったり、「お正月」であったり、いろいろ変わるのですが、時々「受賞作」というテーマでの展示があり、これが面白い作品が見つかるので楽しみにしています。

今回展示作品の中から借りてきたのが大門剛明の「雪冤」。
横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞を堂々のダブル受賞した作品だそうです。

京都を舞台に起こる殺人事件とその加害者として逮捕された青年。
青年は無実を主張し、彼を信じる元弁護士の父親は息子を救うべく奔走するが…。


青年と父親を支える弁護士、被害者の妹、ひょんなことから父親に協力することになる謎の青年…様々な立場の人間を描きながら「死刑制度」にせまる力作です。


…と、ここからはネタバレを含みますので、これから読もうと思う人は読まないでくださいね。



今までにもいろいろ「受賞作」というのを読んできて、「おおっ!」と思うものもあれば、「えっ…」と思うものもあり、「受賞作」だからといって一概に期待できるものではないと思って読んでいます。
しかし受賞のレベルに達する作品が無い場合は「受賞作なし」ということもありますし、現にこの作品の前年度の横溝正史ミステリ大賞は該当作が無かったそうです。
ですので、受賞するにはそれなりに何がしか評価すべき点があったのだと思ってそれを楽しみに読むことにしています。

さて、この「雪冤」ですが、前半から中盤はぐいぐいと引き付けられます。
主要なテーマが「死刑制度」ですので、被告である青年が死刑になるのか、それとも無実の罪を晴らすことが出来るのか、がヤマなんだろうと思って読んでいると、真ん中あたりでなんとアッサリ死刑になってしまいます。
これには驚きましたね~。もう全然展開読めない、と思ってワクワクしました。

ところがここからが何となく複雑になってきて、人間関係をチャートにしてまとめ直して欲しい、と思うような感じになってきて、最後の事件の真相が二転三転するあたりはもううんざり…といった感じでした。
イマイチ説得力のない事件の真相をどんでん返ししまくったところで、ストーリーが薄く感じられるだけで、むしろここは一つの真相にじっくり迫っていく手法のほうが作品が生きたのではないかと思います。

しかし、全体としては面白く読めましたし、ところどころ涙ぐみそうにさえなってしまいました。
死刑になる青年側の気持ちをもっと深く描くことが出来たら、単なるミステリの域を超えた作品になったのではないかと思います。
作者のさらなる飛躍を期待したいと思います。




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ドラマ同好会&読書同好会

ドラマ 見逃した 本読もうかなぁ 見逃したドラマは~

エレファント村石太君マンさま

ブログへのご訪問&コメントありがとうございます!!


> ドラマ 見逃した 本読もうかなぁ 見逃したドラマは~


実は私もドラマ見逃してしまったんです~。
本を読み終わってから、ドラマ放映を知って
「絶対見よう!」と楽しみにしていたんですが(涙)。
ブログのアクセス数が異常に伸びているので変だな~、と思って
アクセス解析を見てみたら「雪冤」で検索して来られた方が沢山いらして
ビックリしてしまいました。
ドラマ、再放送して欲しいですね。



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Author:ママチャライダー
映画と読書をこよなく愛する一児の母です。
日々思うことをダラダラと書き綴っていきたいと思います。

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