スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

上橋菜穂子「獣の奏者」読了



図書館で予約後、かなり長いこと待ちましたが
忘れた頃に連絡が来てやっと読むことが出来ました。

「リョザ神王国」という架空の国を舞台に、獣と心を通わせる少女エリンの数奇な運命を描くファンタジー大作。
NHK教育テレビ放送開始50周年記念番組としてアニメ化され、多くのファンの支持を得ました。

アニメ化されたのは「闘蛇編」「王獣編」「探求編」「完結編」の全4巻中の、「闘蛇編」「王獣編」の2巻で、元々はこの2巻で完結していたはずの物語だったのが、周囲からの「続きが読みたい」という声や、アニメ化に際して「物語の解体作業」を行っている時に、物語の「歴史」が作者の心の中に浮かび上がってきた、ということで続編が書かれることになったそうです。
その経緯が「なるほど」と思えるくらい「王獣編」のラストは素晴らしく物語が見事に完結しています。
この後に話を続けるのはものすごく勇気が要ったと思うのですが、最初からこの構成で考えられていたのでは?と思えるくらい、これまた見事に話がつながって行きます。
これ以上は無いのではないか、と思った「王獣編」のラストを上回る迫力と感動のラストには涙を抑えることが出来ませんでした。

架空の王国の世界観、「闘蛇」「王獣」という物語の核をなす獣の魅力、人と獣との関わり、家族の絆…ひとつひとつが丁寧に描かれ、その全てが物語の本流へ流れ込んで一つの大きな流れとなっていく様は圧巻です。


ひとつだけ欲を言うなら、エリンとイアルの恋の話も少し描いて欲しかったな~、ということでしょうか。
大きくうねる運命に抗いきれず、心ならずも王獣を闘いの場に駆り出す役目を引き受けることを決心したエリンがイアルと共に「生まれて死ぬまでのあいだに、この十年があって、よかった」「心の底でいつも、長くは続かぬ平穏であることを感じてはいたけれど、それでも、幸せな日々だった」と思い起こす、その幸せな日々を少しでいいから読んでみたかったです。
物語の中にあるエリンの生涯はあまりに淋しく過酷すぎて…(涙)。

NHKのアニメは子供と一緒に見ていたので、本のほうにも関心を示すかな~、と期待していましたが、さすがに分厚いハードカバー4冊の迫力に押されて読む気にはなれなかったみたいです。
もう少しお姉ちゃんになって、色々な本を読むようになったら、ぜひ勧めたい本ですね。




Comment

Comment form

管理者にだけ表示を許可する

Trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

CalendArchive
プロフィール

ママチャライダー

Author:ママチャライダー
映画と読書をこよなく愛する一児の母です。
日々思うことをダラダラと書き綴っていきたいと思います。

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。