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桐野夏生「東京島」読了




早期退職をした夫とクルーザーで世界一周の旅に出た清子は遭難し太平洋の無人島に漂着。
助けもないまま三ヵ月後、今度はアルバイト先の与那国島から船で脱走しようとした23人の若者が島にたどり着く。
若者達はこの島を「東京島」と名付け生活を始めるが、やがて今度は中国人のグループがやってくる。
どうやら危ないことに関係してこの島に置き去りにされたらしい。
総勢32人となったこの島の人間で女は清子ただ一人。
初めは男達に特別扱いされ、女王のごとく振舞う清子であったが、やがて人間関係に変化が…



…という内容のこの作品、「荒唐無稽だな~」と思っていたら、なんと実際にあった事件を元にした話でした!!

うわっ、スゴイな~、実話か~。
本作品もスゴイですが、この元になった話もかなりスゴイです。

興味のあるかたはこちらから→アナタハン島事件

実際の事件では主人公の清子にあたる女性は20代前半の若い女性でしたが、この作品では「40代、太めの中年女」という設定です。
このあたりが桐野夏生らしいっちゃらしいんでしょうか。
ま、それでも島で唯一の女性ってことで、いろいろイザコザの元になっては行くわけです。
登場人物は誰一人として感情移入できないくらい、嫌なヤツばかり(笑)。
しかし相変わらず力でねじ伏せてくるような文章で、あれよあれよと物語が進んで行き、最後は「あっ!」というような結末を迎えます。
登場人物の行動といい、内面描写といい、かなりグロテスクな感じなので、そういうのが嫌いな人や気力体力の弱っている人は読まないほうがいいかもしれません。

こういう極限状況において自分だったら人間らしさを保つことができるのだろうか…と考えると、ちょっと自信が無くなりました。
ま、体力もないしそこまで生き残れないか~(笑)。






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Author:ママチャライダー
映画と読書をこよなく愛する一児の母です。
日々思うことをダラダラと書き綴っていきたいと思います。

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