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上橋菜穂子「獣の奏者 外伝 刹那」読了



「獣の奏者」シリーズ外伝。
完全無欠とさえ思われる本編において唯一語られることが無く、気になっていた「エリンとイアルの恋の物語」がこの作品です。

作者あとがきに何故この話が本編で語られず外伝となったのかが書かれていますが、なるほどと納得しました。
「獣の奏者という物語の佇まいを壊したくなかった」という作者ですが、やはりエリンとイアルの物語を読者に届ける必要があると思ってくれたのでしょうか。
ファンにとっては嬉しい一冊です。

エリンとイアルの物語の他にエサル師の若き頃の恋の物語(「秘め事」)もあり、獣の奏者の世界に生きる人たちの心の奥が描かれ、読了後再び本編を読み直したくなります。

上橋菜穂子さんの作品はこの「獣の奏者」シリーズしか読んでいないのですが、同様に評価の高い「守り人」シリーズも機会があればぜひ読んでみたいですね。



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伊坂幸太郎「モダンタイムス」読了




近未来の日本、SEの渡辺は極度に嫉妬深い妻から浮気を疑われ、謎のひげ男に拷問されそうになる。何とかその場をやり過ごした渡辺だが、職場でも失踪した同僚の代わりにある仕事を担当したことから、あるキーワードを検索した人々に次々に災難が降りかかるという不思議な事件に巻き込まれていく。仕事にかかわった会社の同僚達、友人である作家、さらには妻や謎のひげ男も巻き込んで事件の真相に迫っていく渡辺だが、その行く手には恐るべき陰謀が立ちはだかっていた…!!


…といった感じの本作は2005年に出版された「魔王」の続編にあたります。
「魔王」はいま一つ…と感じましたが、今作は文句なしに面白かったです。
伊坂幸太郎の小説って主人公はすごく普通な感じの人が多くて、その周りにすごくユニークな人がいたりするんですが、今回も主人公の妻や謎のひげ男など、「おお~っ!!」と言いたくなる様なキャラクター炸裂で良かったです。
話もありえないような展開でありながら、「作り事」と感じさせないのはまさに「伊坂ワールド」ですね。
「こんなことありえない」というより「どこかのパラレルワールドで起こった本当の出来事」みたいな感じです。
フリージャズの「音があちらこちらに飛んで、次がどうなるのか分からないのに、終わってみれば曲としてちゃんと成立している」みたいな感じというか、とにかく読んでいて楽しいです。
最近は分厚い本を前にすると、ちゃんと最後まで読み通せるか、ちょっとひるんだりする自分がいるのですが、伊坂幸太郎だけはどんなに分厚くても大丈夫。
これからも、私の「絶対安心作家」で有り続けて欲しいです。





近藤史恵「サクリファイス」読了




「勝利のために、エースに尽くすこと」


それが、サイクルロードレースにおけるアシストの役割である。
本書の主人公、白石誓はプロのロードレースチームに所属し、
各地を転戦して回っている。
彼はアシストとしての役割にプライドを持ち満足しているが、
思いがけず好成績を収めたことにより、
チームの中に過去の事故を巡って不穏な噂があることを知る。
そしてヨーロッパ遠征中に起こる悲劇。
二つの事故の裏にある真相とは…!?

ロードレースを全く知らない者でもサクッと読めて、
「おお~っ」と思わされる結末。
一気に読めます。
ただページ数が少ない為か、登場人物が深みに欠けるように思われ、その点がもたいなかったかな~、と思います。
この小説を土台に、人物造型やレースシーンもっと力を入れた
2、3倍くらいのボリュームの小説が読みたいですね。

とりあえず「面白い小説が読みたい」人にはおススメです♪






「最低賃金で一か月暮らしてみました」読了



チビに伝染された風邪がなかなか治らない。
うつした本人は2日ほど熱が出ただけでケロッと完治してしまったのに、こちらは寄る年波か一度罹るとなかなか治りません。
いっそ高熱が出れば大手を振って寝込んでいられるのですが、37度前後とビミョ~かつ鬱陶しい微熱が続き何をするにもだるくてたまらない。
夜中に目が覚め「ゲホゲホゲホッ!!」と咳き込んだりするので、仕方なくベッド横にお茶を入れたマグカップを置いてのどを湿らすようにしているという、まるでじーさんのような生活です。とほほ。

そんなワケで最低限の家事だけして、あとはソファに陣取り読書ばかりしています。
(…と書いてみたが、これって普段の生活とあまり変わりないですね。)
風邪に罹る前に図書館で何冊か借りてきていた本を読んでいるのですが、
その中の一冊がタイトルの「最低賃金で一か月暮らしてみました」という本です。

いや~、タイトルの内容にたどり着くまでが長かったですね。
万が一この本のタイトルで検索して来られた人とか居らっしゃったらごめんなさい。
大変お待たせいたしました~。

この本は不況の只中にある今、「低賃金問題」にスポットを当て、法律で認められた最低の賃金額というのがどのようなものであるか、身をもって体験してみよう、という青年達の体験記を中心に書かれた本です。

ご存知の通り、最低賃金というのは大変低いもので、この賃金で普通に一か月働いても、生活保護の金額より低くなることもあるわけです。それくらいのことは皆なんとな~くは分かっていると思うのですが、ではその金額で暮らせる生活とはどんなものか?となると具体的に想像するのは難しいのではないかと思います。

この本で最低賃金で暮らしてみた青年達は多分普通の人たちよりはずっとこの問題に関心を持っている人たちですが、その彼らですら「これほどとは…」と絶句する生活が「最低賃金生活」なのです。
食事は最低限。
嗜好品やおしゃれにかける余裕は無し。
冠婚葬祭などのお付き合いも不義理するしかない。
病気や怪我など不慮の出費があれば即OUT!
もう、この人たちの日記を読んでいるだけで息苦しい~気持ちになってきます。
思わずPC立ち上げてハロワのHPに行ってしまいました。
あんまり病気の時に読む本じゃないですね(笑)。

今起こっている色々なことも含めて、改めてこの国の行方について考えさせられる一冊です。








第1082回「最近読んだ本を教えてください」



こんにちは!トラックバックテーマ担当の水谷です!今日のテーマは「最近読んだ本を教えてください」です。水谷の、最近読んだ本は「カラフル」という小説です。つい先日まで、アニメ映画として上映されていたのですが原作の小説も読んで、すごく考えさせられました。小説とアニメでは、若干、内容が違うのですがどちらも、良いお話でした。水谷は、もともと、そんなに読書はしないので文学的なものよりも、読みやすい小説をよく読...
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一番最近読み終えた本はダニエル・ヘクトの「スカル・セッションー殺戮の脳」です。
ネットで他の本のことを調べていて引っかかってきた本で、面白そうだったのでイーブックオフで取り寄せました。

トゥレット症候群を患う主人公ポールは疎遠になっていた叔母のヴィヴィアンに依頼されて何者かに破壊された彼女の邸宅の修理を請け負う。同じ頃、近辺の若者達の謎の失踪事件を追う刑事モーガンはこの邸宅にたどり着く。
人間の仕業とは思えない激しい暴力の跡は何を物語るのかー。
叔母ヴィヴィアンの一族の忌まわしい謎とは?
ポールはある仮説にたどり着き、犯人と対決のときを迎えるが…。


ネットでごく少数の人達から絶賛されるこの本ですが、いまや絶版となっています。
なにしろ良くてB級、悪くすれば読む価値なしなんじゃないか、と思えるこのダサい題名と表紙。
作者としては丹念に伏線を紡いだつもりでしょうが、やたら色々な部分を丁寧に書きすぎてなかなか本筋にたどり着かないようなもどかしさを感じます。
そんなこんなで売れなかったんだろうな~、と思います。
しかし登場人物は魅力的に描かれていますし、犯人やその犯罪の秘密はアッというような斬新な設定です。
最後まで頑張って読み通せば面白い本だと思います。
とは言っても絶版ですし、図書館にも置いてなさそうなので
読みたい方は私と同じようにネットで古本を探すしか無いかもですね。









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Author:ママチャライダー
映画と読書をこよなく愛する一児の母です。
日々思うことをダラダラと書き綴っていきたいと思います。

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